若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

ソーシャル・ネットワーク

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原題:”The Social Network

この人は知ってる、というかこーいう人はこの業界にはたくさんいる。(笑)
試写会で見てきました。

ハーバードの2年生、マーク・ザッカーバーグは「つまらない」学生生活を送っていた。ある日、彼女に振られた腹いせに2時間あまりで作った女性ランク付けサイトのために大学のサーバがパンク。マークは一躍学校の有名人に躍り出る。彼の才能に目をつけた名門クラブの双子の兄弟がマークに依頼したのは、大学生同士をネットを使って結びつけるサービス。特権階級のクラブをネットで展開しようというアイデアだった。マークはその話を聞いた翌日から、自分の思う通りにそのサイトを作り始める。そして1ヶ月後、”The Facebook”が立ち上がった。

というこのお話は、Facebookを知ってる人にはお馴染みなストーリー。彼を突き動かしたのは「ソーシャルな」社会に対する劣等感だった、というのがこの映画での解釈。個人的には彼が「ユダヤだから」というのも一部あると思うんだけどね。
でも確かにこの人、訴えられてたし、お金払ったはずだし、「四六時中Facebookのことだけ考えていたいんだ」って台詞もどこかで見たことがある。 つまりこの映画はそれなりに事実に基づいて作られているということだ。マーク・ザッカーバーグという人は変人?ま、ロックスターに変人はつきものだ。特にこの世界、成功する人はジョブズを筆頭にわがままでおかしな人が多い。(笑)

ただ彼はある意味、「そこにいたからFacebookができた」といえるかもしれない。別にマークである必要はなかったし、時間をかければ誰かが作っていただろう。ネットワークの世界にいる人ならわかる通り、Facebookそのものは決して珍しいアイデアではないからだ。彼には運があった。そしてそれを実現できるだけの技術があった。ま、それらを持ち合わせていたのが彼だったからこそできた、と言われればそーなのだが。

さて、ともすればつまらなくなりそうなこの世界一のSNS立ち上げ話を実に面白い映画に仕立てたのはあのデヴィッド・フィンチャー。最後まで飽きさせず、十分に魅せる映画に仕上げている。この人はホントに映画作りがうまいんだなというか、ストーリーテラーなのだなぁと思う。

主演はジェス・アイゼンバーグ。親友でFacebookの共同創始者のエドアルドにアンドリュー・ガーフィールドなど、かなり無名な人ばかり。唯一どこかでみたことある顔なのは、napsterの創設者ショーン・パーカー(実際にはショーン・ファニング)役のジャスティン・ティンバーレーク。このへんはどこまでホントなのかイマイチよく分からないけど、まぁロックスターらしいところで。
  監督はデヴィッド・フィンチャー。果たしてこの作品でオスカーに届くかが注目。

この映画を観終わって最初に思ったのは、「ああ、この緊張感のある演出でスティーブ・ジョブズの半生を見たい」ってことだったり。ま、生きてる限りは決して実現しそうにないんだけどさ。この業界最大のロックスターにして小説より奇な人生を送った人。いやぁ、みたい。w

Written by ei

12月 26th, 2010 at 3:19 am

Posted in Movies,Roadshow

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