若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

Archive for the ‘Books’ Category

異界への扉

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異界への扉 (扶桑社ミステリー)
F.ポール ウィルスン
扶桑社
売り上げランキング: 422968
おすすめ度の平均: 4.5

5 異界シリーズの始まり
4 陰謀・・・・そしてまた・・・・

あと半月、Amazonでも予約が始まった「凶悪の交錯」を予約しつつ、始末屋ジャック応援月間は続いております。なんとか発売までには間に合いそうなペースの今月は、完全に読書の秋、映画の秋になってるなぁ。

ジャックの元に舞い込んだ新たな依頼は、「行方不明になった妻 メラニィを捜して欲しい」というありふれたモノ。しかし依頼者ルーイスの話を聞けば聞くほど、その異様な失踪事件は謎に満ちていた。行方不明の妻がテレビから呼びかけ「始末屋ジャックに電話して、私を捜して」と言ったというのだ。メラニィを探すヒントは、彼らの所属している超常現象研究会SESOUPにあるとにらんだジャックは、その総会に参加して他の参加者を探ることになる。果たしてジャックはメラニィを見つけることができるのか?

さて前作で復活を果たした始末屋ジャック、今回は「世の中は陰謀に満ちあふれている!」というお話で、俗に言う陰謀マニア(俺みたいな人だ!)な人たちをおもしろおかしく描きつつ、そこにいよいよアドヴァーサリと「異界」が登場し、物語は徐々に核心へと迫り始める。
今回の社会に対する作者の眼は、超常現象や政府の陰謀を研究する陰謀マニアに向けられており、いろいろな陰謀を読ませながら、さらにそこで起こっている事象を物語に取り込みつつ、なんともいえない「にやっと」した笑いをもたらしている。
もちろん本編ーアドヴァーサリの登場と、ジャックが選ばれた理由があり、ジャックがこの対決に巻き込まれたのはもはや必然だと思わせる。 これまでの話、そしてこれから先の話をアドヴァーサリ・サイクルに繋ぐ架け橋的なモノになっている。ここで登場する「異界」こそが正にこのシリーズのポイントであり、ローマ教授が解説する話こそ「クトゥルー神話」だったりするわけだが、まだまだこの時点での影響は大きくない。もちろんこれから先の巻でどんどん影響を及ぼしていくのだが。

ま、この巻では世界の「陰謀」とかを知ってれば知ってるほどニヤニヤしてしまうはず。あ、俺?もう終始ニヤニヤしっぱなし。(マテw

「凶悪の交錯」、予約はこちらからどうぞ〜。w

始末屋ジャック 凶悪の交錯 (上)
F・ポール・ウィルスン
扶桑社
売り上げランキング: 12981

始末屋ジャック 凶悪の交錯 (下)
F・ポール・ウィルスン
扶桑社
売り上げランキング: 12980

Written by ei

9月 14th, 2009 at 11:44 am

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神と悪魔の遺産

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神と悪魔の遺産〈上〉―始末屋ジャック (扶桑社ミステリー)
F.ポール ウィルスン
扶桑社
売り上げランキング: 334815

神と悪魔の遺産〈下〉―始末屋ジャック (扶桑社ミステリー)
F.ポール ウィルスン
扶桑社
売り上げランキング: 334893

いよいよこの作品で本格復活する始末屋ジャックシリーズ。シリーズ第2作目となるこのお話はホラーではなくアクション活劇に近く、とりあえずファンに対する「ただいま!生きてたよ!」(まぁそれは「ナイトワールド」に出てくるのだから生きてるんだが)という挨拶なのかもと。いつもと同様、テンポの良い面白いお話に仕上がっている。

あの戦慄のラコシとの戦いになんとか生き延びたジャックの元に新たな依頼が舞い込んでくる。亡くなった父が残した家を相続したはずの女医アリシアが、「あの家を燃やして!」というのだ。家に近づくのさえいやだというアリシア、その家を言い値で買い取るという腹違いの兄、さらにその後ろに見え隠れする謎の集団。そしてこの家に関わった者たちがすでに何人も死んでいた。……果たしてこの家にはどんな秘密が?

前回のような「怪物」と戦うと言った派手さはないもののちゃんとミステリー仕立てになっており、その中でもちろんジャックは大活躍する。ジャックの悪癖とも言える「好奇心」が、関わるのは止めた方がいいと始末屋の本能が知らせる事件さえもその「謎」を知りたいがために首を突っ込んでしまう。さらに悪に対する怒りが、彼を突き動かすというところは変わっていない。
さらに始末屋ジャックシリーズは2作目以降、ちょっとずつ社会現象に対する作者の見方をジャックを通して教えてくれるようになっている。この作品の中では「コカイン中毒になった親から生まれるエイズの子供たち」という大きな問題を描き、特に人々のエイズに対する偏見(というかこれは未知のモノに対する恐怖なんだろうけど)を悲しむ。F.ポール・ウィルスン、実は本職は医師。エイズがどういうものかを知っているからこそ、彼=ジャックは無垢な子供たちの苦しみを嘆くのだろう。そして世の中の人の無理解をなんとか正したいという想いがあるのかもしれない。

最終的にお話はある意味SFな方向へ進むのだが、この作品はほぼハードボイルド・アクションと言っていい。一作目で彼がどうなったかが気になっていた人は、彼の帰還を一緒に喜ぼう。

Written by ei

9月 5th, 2009 at 1:24 am

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マンハッタンの戦慄

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マンハッタンの戦慄〈上〉 (扶桑社ミステリー)
F・ポール・ウィルスン
扶桑社
売り上げランキング: 141480
おすすめ度の平均: 5.0

5 もっと人気出てもいいのに
5 ハードボイルド

マンハッタンの戦慄〈下〉 (扶桑社ミステリー)
F・ポール・ウィルスン
扶桑社
売り上げランキング: 192103
おすすめ度の平均: 5.0

5 もっと人気出てもいいのに
5 ハードボイルド

ということで「始末屋ジャック応援月間」、やはり読まなきゃ始まらないということでシリーズ第一作目から読み返すことにした。最初はもちろん映画化も進行中の「マンハッタンの戦慄」”The Tomb”、始末屋ジャック初登場の巻。実際書き始めたときにはこの話がアドヴァーサリ・サークルに連なると考えてはいなかったんじゃないかなと思うんだけど、基本的に「ザ・キープ」でもクトゥルー神話を下敷きにしているということで繋ぎやすい部分ではある。

始末屋ジャックはいろいろな「裏の仕事」を始末する男。それは人殺しや強盗といった悪の仕事ではなく、ある種の「正義」の行使だ。
ある日彼の元に舞い込んだのは、祖母のネックレスを奪った男を見つけ出して取り戻して欲しいというインド人 クサムの依頼と、行方不明になった叔母グレイスを捜して欲しいというかつての恋人ジーアからの依頼だった。首尾良くネックレスを取り返したジャックの前に現れたのはクサムの妹コラバティ。二人がアパートにいる間にやってきた闇の中で蠢くモノはこの世のものではない「黄色い眼」を輝かせていた……。

この作品の魅力はまずなんといってもジャック自身のキャラクターだ。偏執狂的であり、子供のようでもあり、それでも自由の名の下にアメリカに対しても従うことを良しとしない。自らの中にある「正義」の基準で生きている男。ハードボイルドのように見えるが、家族を愛し、自分の周りにいる者に対しては責任を持って守る。それを自らの責任としている。さらに彼自身の中にある、悪に対する「怒り」。その怒りこそが、ジャックを始末屋稼業に駆り立てるものであり、社会のしくみの中ではどうしようもない悪ー日本ではよくある話とも言えそうだーを懲らしめるために、ジャックは様々な手段を使う。 その「始末」の内容もいつも楽しみなところだ。
そしてもうひとつは彼の周りにいる脇役たちの存在。美しいジーア、愛しいヴィッキー、ペシミストのエイブ、口うるさい父。その誰もがキャラクターとして活き活きとしており、ジャック自身が彼らとの関わりの中でさらに輝いて見える。今回はそこに謎のインド人クサムとコラバティが加わり(依頼人も常に個性が立っているのもシリーズの特徴だ)、物語をもり立ててくれる。

そしてクライマックスは怪物たちとの闘いへ……。テンポ良く語られるお話は最後には熱を帯びて、正に手に汗握る展開へと進んでいく。後半は特に頭の中に映像が見えてくるような、そして次のページに進むことさえもどかしい気持ちにさせられる。そこはウィルスンのストーリーテリングの巧さだろうか。

始末屋ジャックシリーズは1984年刊行のこのお話のあと、1992年の「ナイトワールド」を挟んで1998年に復活することになる。ウィルスン曰く、ジャックは非常に人気のあるキャラクターで作者自身もお気に入り。だからこそ大事にしたかったといい、それは成功していると言えるだろう。

何度読んでも面白い。そして続きがあるならもっともっと!と思わせる。そんなシリーズのスタートをぜひお楽しみあれ。

Written by ei

9月 1st, 2009 at 4:54 pm

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有川 浩「フリーター、家を買う。」

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フリーター、家を買う。
有川 浩
幻冬舎
売り上げランキング: 66
おすすめ度の平均: 4.5

5 諦めてない武さんは間に合ってます。
4 あきらめないでほしいから読んでほしい
5 深い話でした。
4 タイトルに惹かれて買ったが・・・
4 “働く”ということの意味

うーん、痛い。痛いなぁ、

相変わらず筆が早いというか、発刊ペースが読めない有川 浩の本。これは2年前にネットで連載していたものをまとめたものらしい。すでにラノベ作家ではなくストーリーテラーとして定着してきましたな。

主人公はなんとなく就職した先で巧くいかなくて3ヶ月で辞めてしまって以来、フリーターで小遣いを稼ぐ以外はほぼ引きこもり状態の誠治。母が鬱病にかかったことをきっかけに、それまで見えてなかった家庭環境の問題や家族の問題に直面し、このままじゃいけないと一念発起。就職活動の傍ら土方のバイトを始めて……と、まぁ家族再建ものでしょうか。

まぁ世の中こんなにうまくいってりゃ苦労はないよなと思いつつ、重なるのは自分自身。俺も考えてみればハンパなことやってここまで来ちゃったよなぁ。もっといろんなことができたはずなのに、それは家族の問題としてひとつずつ片付けるべきことだったはずなのに、環境に甘えてきた自分のことと重ねてしまってホントに痛かった。あー、俺何やってきたんだろう。しかも気が付けばもう後戻りができない歳。そーいう自分はホントに痛すぎる。

そんな風に自分を重ねてしまって、なんか苦しい気持ちで読み進めてしまったんだけどそれでもそこは有川 浩。ちゃんと最後まで楽しく読ませてくれた。そーいう意味では救われたし、俺もこれからも頑張らなきゃ!と思う。やるべきことをやり、ちゃんとすること。つまり覚悟を決めることこそ大事なんだよな。

ということで頑張るぞ!という決意を。うん。

Written by ei

9月 1st, 2009 at 4:04 am

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始末屋ジャック応援月間

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repairmanjack.jpgいよいよ発売日も9/30(予定)に決定し、来月末が楽しみな始末屋ジャックシリーズ最新刊「始末屋ジャック 凶悪の交錯」(邦題も決定)。しか〜し、シリーズ的には2006年の刊行で、すでに本国では12巻が出たいうし、シリーズはまだまだ半ば。ちゃんとシリーズのラスト、「ナイトワールド」(たぶん改)まで日本での刊行を継続させるためには、読者を増やさなければならないのだ!

ということで、今日から1ヶ月あまりは「始末屋ジャック応援月間」(笑)として始末屋ジャックシリーズを解説しつつ、これまで日本で刊行された7巻までを紹介していこうと思う。これを見て興味が湧いた人はぜひ、始末屋ジャックシリーズを手にとって読んでみて欲しい。

さて、始末屋ジャックシリーズを書いているのはF.ポール・ウィルスンというモダンホラー作家。一昔前の海外モダンホラーブームの頃、キング、クーンツ、マキャモンと並んで「四大モダンホラー作家」と呼ばれた人の一人で、特徴はストーリーテリングの巧さ。どの本を読んでも最後まで飽きさせずに読ませる筆力がある。俺的には「一気読みのウィルスン」(笑)というイメージで、読み始めると止まらなくなる面白さがある。

ザ・キープ〈上〉 (扶桑社ミステリー)
F.ポール ウィルスン
扶桑社
売り上げランキング: 182850
おすすめ度の平均: 5.0

5 ご紹介

ザ・キープ〈下〉 (扶桑社ミステリー)
F.ポール ウィルスン
扶桑社
売り上げランキング: 183164

彼の著作で映画化された「ザ・キープ」は、映画の内容はそれはひどくて(笑)、 しかし原作は非常に良い。しかもこの作品は、のちに彼の作品のほぼ全てを結ぶ「アドヴァーサリ・サイクル」の第一作目になっている。これは人類滅亡の危機までを描く壮大なお話で、しかも実はクトゥルー神話に繋がるシリーズでもあり、始末屋ジャックシリーズもこのアドヴァーサリ・サイクルの「ナイトワールド」へと続いていくことになる。
さらに始末屋ジャックシリーズの一作目「マンハッタンの戦慄」は映画化が進められており、 ここ数年ずっとその企画が練られている状態。(実は「ザ・キープ」のあまりの出来の悪さにウィルスン自身が映像化を嫌っているらしく、それにokを出すにはよほど良いモノにならない限り無理だろうという話)映画化されればこのシリーズはブームになるくらいには面白いので、今のうちから読んでおくと良いよ。w

とまぁ前置きにしては長くなってしまったわけだが(笑)、次からはちゃんと始末屋ジャックシリーズの各巻の内容を紹介していこう。ここまでで興味を持ったあなた。そう、そこのあなた!今すぐAmazonでもどこでも行って購入を!中古なら1円から買えますよ、Amazon。w

Written by ei

8月 26th, 2009 at 4:08 pm

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今月の気になる本

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久しぶりなのは本屋さんに久しぶりに行ったからでは……ないんだからねっ。(笑)

Real-G~1/1scale GUNDAM Photographs (Vジャンプブックス)
集英社
売り上げランキング: 1577
おすすめ度の平均: 5.0

5 決定版ではないでしょうか
5 お台場ガンダムはこんな風にできている
5 アトムと並ぶ「夢」の結晶が今ここに!!
5 1/1の力
4 ガンダムの「写真集」

お台場ガンダムの会場でパンフレットを買うならこっちを買う方が絶対お得だと思うのは俺だけではないはず。写真も超美麗でこれなら欲しい。

フラグメント超進化生物の島 (ハヤカワ・ノヴェルズ)
ウォーレン・フェイ
早川書房
売り上げランキング: 22326
おすすめ度の平均: 3.0

3 怪獣好きにはオススメ

このいかにも怪しいB級映画風なところがなんとも言えない。でも高い。うーん、最近は高い本になかなか手が出なくなったなぁ……。

夏への扉[新訳版]
夏への扉[新訳版]

posted with amazlet at 09.08.23
ロバート・A・ハインライン
早川書房
売り上げランキング: 393
おすすめ度の平均: 5.0

5 素直に感動しました。
5 今から買いに行ってきます!
5 あかるいみらい

オールタイムベストに常に入るこの本、新訳版になったっていうんでどう違うのか読んでみたい。俺自身は何度も買ったのに、自宅にないのは実家に置きっぱなしだったり、誰かにあげたりし続けたからに違いない。実は何回読んでもピートがどう活躍したかを忘れてしまうのは俺だけなんだろうか……。

となりの801ちゃん4 特別限定版 (Nextcomic)
小島アジコ
宙出版
売り上げランキング: 94

4巻が出ると聞いたので、これは買わねばなるまいと。しかし作者結婚後は何やってるのかイマイチ見えてこないなぁ。ニート?もっと仕事しないと駄目なんじゃ……。

そしてとうとう、来月。長らく発刊が止まっていたF.ポール.ウィルスンの始末屋ジャックシリーズの最新刊「クリスクロス」が出ます!ああ、待ちわびた〜。(T-T) 本国ではシリーズはどんどん進んでいるようなので、これから続けて出してもらうためにも皆で始末屋ジャックシリーズを買いましょう!

マンハッタンの戦慄〈上〉 (扶桑社ミステリー)
F・ポール・ウィルスン
扶桑社
売り上げランキング: 438842
おすすめ度の平均: 5.0

5 もっと人気出てもいいのに
5 ハードボイルド

マンハッタンの戦慄〈下〉 (扶桑社ミステリー)
F・ポール・ウィルスン
扶桑社
売り上げランキング: 448003
おすすめ度の平均: 5.0

5 もっと人気出てもいいのに
5 ハードボイルド

とりあえずイチオシとしてシリーズ最初の「マンハッタンの戦慄」。ニューヨークで闇の仕事をする男、ジャックとその新しい依頼人クサム。そしてニューヨークの闇に蠢く謎の生き物「ラコシ」とはいったい?モダンホラー・アクションというのが正しいかな。誰が読んでも面白いはずです。ぜひっ!

Written by ei

8月 23rd, 2009 at 2:28 am

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植物図鑑 有川浩

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植物図鑑
植物図鑑

posted with amazlet at 09.07.20
有川 浩
角川書店(角川グループパブリッシング)
売り上げランキング: 180
おすすめ度の平均: 5.0

5 楽しい気持ちに
5 植物図鑑
5 日常のささやかな幸せ
4 雑草食男子とのレンアイ
4 オススメ♪

気が付いたら出てた。(笑)相変わらず筆が早い。

初期の、SFな頃に比べるとジャンルが変わってきつつある気がする有川浩。まぁ書きたいものを書いているんだろうし、俺も作者のファンになると続けて読む方なので気にせず読んでたりするわけで、今回のお話もラブコメのよう。amazonの評価も高いし、問題ないだろうと思われるので注文。

今、篠田節子の「仮想儀礼」を読んでいる(面白い。自分のことと重なる部分が結構あったり)ので、それが終わってから読み始めようっと。……どーせこの人の本は一気読みだ。w

【追記】
どちらも読了。

仮想儀礼〈上〉
仮想儀礼〈上〉

posted with amazlet at 09.07.25
篠田 節子
新潮社
売り上げランキング: 8767
おすすめ度の平均: 4.5

5 何度も楽しめます。
4 仮想化された社会における現実的破綻
5 類稀れな筆力、素直に感動。読後感もよし。
2 新興宗教ビジネスはちょろいのか?
5 虚業のリアル

仮想儀礼〈下〉
仮想儀礼〈下〉

posted with amazlet at 09.07.25
篠田 節子
新潮社
売り上げランキング: 7107
おすすめ度の平均: 4.5

3 信仰とは?
5 どこまで続く…
5 篠田節子に称賛
5 「宗教」の真相へ
5 ページを捲る手が止まらない!

「仮想儀礼」は後半ホラーとも言えそうな展開で、やっぱり宗教は怖いというのを実感。自分が一番苦しかった時期を思い出し、あのときこんな風に宗教で商売をしていたらどーなっていただろうなぁなんてことを考えた。
宗教が商売になるというのは実際そーだと思うし、宗教なんてのは鰯の頭なのでなんでもいいわけで。その信じるものを提供できれば、それは商売に成りうるわけだ。ただそれをもてあそんだツケをどう払うか。商売として考えたときの引きどころを考えないといけないなぁと。

「植物図鑑」は軽くてあまーーーーーーーーーーーーーい恋愛小説で、「今日なに食べた?」みたいな作り。くすぐったくなるような恋愛は、それはそれで見ていてほほえましい。けど、そろそろSFが読みたいなぁ。

Written by ei

7月 20th, 2009 at 10:38 pm

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iPhone Fan 2009出ました

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iPhone Fan 2009 Summer (マイコミムック)
池田冬彦 栗原亮 松山茂 丸山陽子 iPod Fan編集部
毎日コミュニケーションズ
売り上げランキング: 1267

沖縄旅行中、周りに多大な迷惑をかけながら書いていた(すいません、すいません)本が出たのでご紹介。著者に名前も出てないけど(泣)、まぁ全体のページから言えば1割しか書いてないし……。(でも書いたパートは商品の説明には出てるんだよな……)

テーマが「買い換えた人に向けて」という感じで、マイコミの本としては初心者よりも中級者〜な内容になっていて、それなりに読み応えあります。もちろん新機能の紹介も盛りだくさん。

ということで、ちゃんと後書きには名前も出てるので、興味のある方はぜひっ!

Written by ei

7月 18th, 2009 at 1:42 am

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岩本隆雄が復活していた!

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星虫年代記 1 星虫/イーシャの舟/バレンタイン・デイツ (朝日ノベルズ)
岩本 隆雄
朝日新聞出版
売り上げランキング: 9292
おすすめ度の平均: 5.0

5 少し未来の物語
5 臆病になったら夢は逃げる、夢はみるものじゃない。
5 少し未来のおとぎ話。
5 良い物は良い。そして「おまけ」について

星虫年代記 2 鵺姫真話/鵺姫序翔/鵺姫異聞 (朝日ノベルズ)
岩本 隆雄
朝日新聞出版
売り上げランキング: 4717

夏休みは、銀河! 上 (朝日ノベルズ)
岩本 隆雄
朝日新聞出版
売り上げランキング: 71481
おすすめ度の平均: 4.0

5 楽しかったです
2 饒舌さともどかしさと
3 この作家さん好きなんですが・・・
5 ついに発売しましたよ!!!

夏休みは、銀河! 下 (朝日ノベルズ)
岩本 隆雄
朝日新聞出版
売り上げランキング: 70532
おすすめ度の平均: 4.5

5 小中学生に届くのか心配ですよ
4 この夏は終わらない

って言っても最近の人は知らないんだろうなぁ……。

岩本隆雄と言えば、かつて「星虫」という幻の名作を書いた人。そのあと「イーシャの舟」を発表し、その後活動を停止していた。「星虫」はまだ若い頃(あの頃はホントに若かった……)読んでいて、当時それは感銘を受けたものだ。

昨日本屋さんに行ったらその岩本隆雄の名前が!Wikiで調べてみると2000年から活動を再開しているそーな。えー、知らなかった。2001年に「ミドリノツキ」を出し、今回の新刊は「星虫年代記」の中の一巻だそうで。そうかー、ほんとに復活したんだ。

とりあえずその前の「夏休みは銀河!」あたりから読んでみようかなと。いや、やっぱり「星虫」をもう一度読み返すべきか。(行方不明。実家に埋もれてるのかなぁ……誰かに貸したままかも) もし「星虫」読んでない人は「年代記1」に収録されてるそーなので、まとめて読むにはクロニクルを2巻買うのがいいかも。

あの頃の想いを俺は今も持ってるんだろうかねぇ……。それを確認する意味でも読んでみないとね。

Written by ei

6月 15th, 2009 at 3:52 pm

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聖☆おにいさん

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聖☆おにいさん 3 (3) (モーニングKC)
中村 光
講談社
おすすめ度の平均: 4.5

5 イイネ!!
5 新キャラ続々登場、聖人ネタ更に増量
5 次回はさらにマニアなネタで来るか
2 爆笑する程の内容ではない
5 心配になるぐらいの面白さ

久しぶりに大人買いしたら3巻出てた。ストレス溜まってたので一気買いした。後悔はしてない。w

昔ほど「話題になっている漫画は押さえる」ということはしなくなったんだけど、今回はチェックしてみたら爆笑だったので3巻まで一気買い。これはなんというか、奇抜だ。(笑)

世紀末を越えて少し人心に余裕が出てきたので「バカンス」しに日本の、しかも立川に降りてきたのはイエスとブッダ。この二人現代でいろいろな体験をする……というベタな設定なのに、なんというか面白いのはおとぼけな救世主二人のキャラクターがいいからか。最低限の基礎知識の上に成り立つ漫画と言えるんだが、そのへんはとってもモーニングらしいと言えるかも。ゆとりを過ごした現代の若者にこれはわからないネタも多いんじゃないのかとか勝手な心配をしたりして。

絵も上手下手の部類に入ると思うし、もう少しでもバランスが崩れてたら俺は読んでないんだろうけど、そのバランスで成り立ってるってのがこの漫画はある意味凄い。(笑)お勧めできる一作だ。

Written by ei

4月 10th, 2009 at 11:23 pm

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